Xcode 4.2でTestFlightを使う手順(その3)

前々日前日からの続きで、今回は以下の手順です。

開発者が TestFlight にアプリケーションをアップロードしてβテスターにお知らせを送る

配布用に作成した .ipa ファイルを TestFlight にアップロードしてβテスターにメールで通知します。


1.TestFlight のページで「Build」をクリックして「Upload a build」をクリック

2.Upload a Bild 画面で「Build file(IPA)」へ先ほど作成した .ipa ファイルをドラッグ&ドロップ
Drop your IPA here or click to select a file」と書かれている囲みをクリックして、ファイル選択ダイアログで .ipa ファイルを選択しても OK です。

3.「Release notes」に何か英文を入力したら「Next: Confirm Testers >」をクリック
日本語を入れようとしてもうまくいきませんでした…。何か方法があったら教えてください!

4.「Who can access this build?」画面で「Teammates」からこのビルドのインストールを許可するβテスターを選択して「Complete >」をクリック

ここで「Create a new distribution list」をクリックすると配布リストを作成することができます。


5.これでβバージョンのお知らせがβテスターに送られました。
各人のインストール状況は「Build」をクリックして「Report」をクリックすると確認することができます。

  • まだ誰もインストールしていないので「NOT INSTALLED」が 2 になってます。

  • 1人インストールしたので「INSTALLED」が 1 で「NOT INSTALLED」が 1 になっています。

  • βテスターの誰がインストールして、誰がインストールしていないのかもわかります。

βテスターがアプリケーションをダウンロード(インストール)してβテストを開始する

アプリケーションの準備ができると、βテスターには「xxxx is now available」というメールが届きます。
xxx はアプリ名およびバージョン番号です。画像のサンプルだと「MyGraphTest2 1.0 (1.0) is now available」という件名のメールが送られてきます。


1.テストで使用する iOSバイスでメールを開き「Install」をタップ

メールを開けない場合、iOSバイスを TestFlight に登録した時にインストールされた「TestFlight」アプリケーションを起動しても、配布されたアプリケーションをインストールすることができます。


2.「Install」をタップ
途中で表示されるダイアログでも「インストール」をタップします。


3.アプリケーションがインストールされました!


これでβテスターの iOSバイスににアプリケーションをインストールすることができました!
後は様々なテストを行ってもらうだけです。

簡単なβテスターからのレポート送付方法

βテストを行ったからには、是非そのフィードバックをいただきたいところです。
TestFlight ではアプリケーションに SDK を組み込むことによって、アプリケーションの中からフィードバックを送ることができるようになるみたいですが、SDK を組み込んでいなくても、非常に簡単ですがレポートを返してもらう機能があります。
以下、その手順です。


1.開発者が βテストしている「Build」の「Feedback」をクリック

2.画面上部の「To leave feedback for this build, send an email to xxx@n.testflightapp.com」のメールアドレスをコピー

3.コピーしたメールアドレスをβテスターに送付してフィードバックをそのアドレス宛に送ってもらう
この際、βテスターは TestFlight に登録しているアドレスからフィードバックを送信する必要があります。違うアドレスから送信した場合は「anonymous」からのフィードバックとして登録されます。


4.送信されたフィードバックは「Build」の「Feedback」で確認することができます
ちゃんと日本語も表示されますし、開発者から返信を送ることもできます。


非常に簡単ですが、とりあえずやってみたいという方には良いかもしれません。
できればβテスターが自身で TestFlight の「Build」の「Feedback」にアクセスしてメールアドレスをクリックできると良いのですが…。もしかしたらβテスターを「開発者」として登録するといけるのかな?

ここまでのまとめ

今回はアプリケーションの配布、βテスターがアプリケーションをインストール、簡単だけどフィードバックの方法、でした。


アプリケーションの配布については特に問題になる箇所はないと思います。
配布後にβテスターの状況を TestFlight 上で確認できるのは、次回のβテストにむけて良い情報になると思います。


βテスターがアプリケーションをインストールする手順も特に問題はないと思います。
登録した iOSバイスで行うという一番の肝を押さえておけば大丈夫でしょう。


βテスターからのフィードバックについては、やっぱりアプリケーションに SDK を組み込んで行うのが良いのだと思います。今回説明している方法は本当に「やってみた」という感じの手順です。実際に私もフィードバックについては TestFlight は使用していません。

因に私の場合はソースコードの配布もあったので、bitbucket を使いました。bitbucket については前にちょっとメモを残したことがあるので、内容が古いかもしれませんが興味がある方は確認してみてください。

今回で「Xcode 4.2でTestFlightを使う手順」のメモは終了です。
次回は時間があれば bitbucket を使ってβテスターとどのようにやり取りしたかをここでメモしておきたいと思います。